小さなお子さんがお人形のお世話をして遊ぶ様子は、本当にかわいいですよね。実はこのお人形遊びが子どもの心の発達に良い影響を及ぼすと、慶應義塾大学の皆川泰代教授の研究で実証されたそうです。さらにママたちからは、トイレトレーニングやイヤイヤ期など、子育ての悩みが増える2歳頃に、メルちゃんがとても役に立ったという声が多く寄せられました。そこで、今回は、メルちゃんが大好きなお子さんのママたちに集まってもらい、メルちゃんとの生活が育児にもたらした変化について聞きました。あわせて、幼児期の子育ての悩みに関して、皆川先生から専門家視点のアドバイスもいただきました。
2歳のお誕生日に祖父母からメルちゃんをもらって以来、娘はお世話に夢中。ご飯を食べさせたりお風呂に入れたり。姪が生まれてからは、姪のお世話もしたがります。メルちゃんのおかげで自分より幼い子への思いやりの気持ちが育ったと思います。メルちゃんにいろいろ話しかけるので、おしゃべりも上達しましたが、まだうまくは話せず、長男とおもちゃの取り合いになったときなど、手が出てしまいます。
うちの子も毎日遊んでいます。メルちゃんとあおくんに洋服やおむつを着けては脱がし(笑)。娘自身もおむつなのですが、繰り返すうちに自分でもおむつのはき替えに挑戦するようになったんです。娘はイヤイヤ期の年齢なのですが、お友だちにおもちゃを取られても何も言わないし、「貸して」と言われるとすぐに渡してしまう…。まだ自我が育っていないのか我慢しているのか、少し心配。
うちの娘は1歳半でメルちゃんに夢中になってからは、どこに行くにも一緒。習いごとにも持って行きたがり、ちょうどイヤイヤ期も重なって、メルちゃんと引き離すのが本当に大変でした。でも習いごとの先生が、おもちゃを持ってきたことを叱らずに、カバンにしまったことをほめてくれたんです。それで「片づければ良いんだ!」ということを覚えて、離れられるようになりました。叱らずにほめればいいんですね。
慶應義塾大学文学部心理学専攻 教授
赤ちゃんラボ主宰
専門は乳幼児の言語や社会認知能力の発達および
脳の機能の発達。
娘は不安が強いタイプなのですが、メルちゃんをお手本にして説明すると安心してくれるので助かっています。病院で注射を打つにも最初にメルちゃんに打つマネをして、「メルちゃん泣かないね、大丈夫だね」と声をかけるとがんばれる。食べ物もメルちゃんのご飯に似せてつくったら食べるようになって、そこから食が広がりました。言葉が遅いので、次はしゃべるメルちゃんがあればいいなと思います。
うちの子もメルちゃんをお手本にしています。メルちゃんの1日を追った絵本を見ながら、自分も歯を磨いたり、寝る前にトイレに行ったり。
実は今トイレトレーニング中なのですが、うまくいかずについ怒ってしまったことがあります。そんなとき、娘が遊びの中でメルちゃんに「ウンチ出ないね」と言っている様子を見て、「自分もこう言ってほしかったんだな」と反省しました。
娘のメルちゃんのお世話は私の子育てのコピーでもあるので、「私はこんな言い方をしていたんだ」「厳しく言いすぎたな」などと、気づかされることも多くあります。
長女が2歳のときに長男が生まれました。下の子に嫉妬したらどうしようと心配していたのですが、長女は進んでお世話をしてくれました。おんぶをしたがるし、お尻も拭きたがる。おむつ替えも上手なんです。1歳からメルちゃんで遊んでいたおかげだと思っています。
メルちゃんのお手本で、「一緒にがんばる気持ち」を後押ししましょう!
次に何が起こるかわからないのは誰にとっても心配ですよね。
お子さんに前もって見通しを持たせてあげると安心させることができます。トイレトレーニングなど、何か新しい習慣を教えたいとき、メルちゃんにお手本を示してもらうのはうまい方法ですよ。メルちゃんで視覚化することで、お子さんのがんばろう!という気持ちを後押しできます。
うちは娘が4歳になってからメルちゃんで遊び始めました。だからメルちゃんは、「見本を示してくれる存在」というより「お世話をする妹」みたいです。ベビーカーに乗せて押してあげたり、公園に連れていってブランコに乗せたり、小さい子を思いやる気持ちが育っているような気がします。
一時期、娘がうちの犬に乱暴な接し方をしたのですが、メルちゃんと遊ぶようになって、やさしく接することができるようになりました。私がメルちゃんの妹のネネちゃん役をすることもありますが、1人で本当によく遊んでくれるので、その間私は家事ができて助かっています。
長女がストーリーを決めて、きょうだい3人で遊ぶことが多いのですが、長男が1人で遊ぶこともありますよ。男の子のほうが熱中して遊びますね。段ボールで冷蔵庫やお風呂をつくったり、ベビーカーでお散歩に行くことも。お世話したいという気持ちは男の子も同じなんですね。でも照れくさいのか、「遊んでいるの?」と聞くと、そっけなく「うん」って(笑)。
ごっこ遊びには保護者も関わって!
男の子の成長にも大きな影響をもたらします。
イクメンになりそうですね(笑)。「男の子なのにお人形遊びが好きで…」と心配する保護者が多いのですが、実は男の子にとっても、お人形遊びは心の発達を促す良い遊びなんですよ。
そもそもお人形と2者で遊びが続けられるということは、お人形の気持ちを想像し、話しかけたりお世話をしたりするわけですから、高いコミュニケーション能力が必要とされる遊びなんです。ただ、ひとりで遊んでいると、お子さんの中で完結してしまうので、保護者が言葉をかけたり、お人形の気持ちを代弁してあげたりすると、より心の発達が促されることが最近の研究でわかっています。みなさんは上手にメルちゃんを役立てていると思いますよ。
赤ちゃんの脳は、最初に欲求に関する部分が働いています。その後、前頭葉という部分が発達することで、他者の心を理解する力、感情をコントロールする力、相手の痛みに対して共感する力が育っていきます。これらの力を、心理学では社会情緒的スキルと呼びますが、この力は社会に出て成功するうえで大切だといわれているものです。
この「社会情緒的スキル」を育むのに、お人形遊びはとても適しています。昨夏、パイロットインキとの共同研究で、お人形遊びをたくさんしている子どもの群と、していない群を比較しました。 様々な社会的場面の動画を見たときの脳の計測をしたところ、たくさんした群のほうに、他者への思いやりを示すと思われる 脳の活動が強く見られました。
お人形遊びは心を育てます。お人形とお子さんの2者で遊ぶだけでなく、時間があるときはぜひ保護者も遊びに加わってあげてください。他者を理解する力と共感力を育てることが社会に羽ばたいていく力につながっていきますよ。
思いやりの気持ちを育てたり、言葉の発達を促したりするのに、お人形遊びは適した遊びです。なかでもメルちゃんは、小さいお子さんが抱っこしやすくお世話しやすいサイズだから、お子さんのお手本にも、お世話の練習にもなりやすいお人形です。ママたちのお話から、年齢や性別に限らず、男の子や大きくなっても楽しく遊べ、子育ての“困った”を助けてくれる存在になることもわかりました。
1992年に誕生して以来、子どもたちの大切なお友達であり続けている「メルちゃん」。
遊びはもちろん、お風呂やおでかけといった生活の中でも、メルちゃんは欠かせない存在です。
メルちゃんのほかにも、妹のネネちゃん、お友達のあおくんやリリィちゃんといった仲間もたくさん!着せ替えをはじめ、食事やおトイレなどのお世話アイテムも充実しているので、世界がどんどん広がります。
おせわだいすきメルちゃん
3,300円(税抜)
おすすめのベーシックセット。
おむつやミルク、ブラシが付いているので、はじめてのお世話にぴったりです。お風呂も一緒に入れます。
メルちゃんのおともだち あおくん
3,000円(税抜)
男の子のおともだち、あおくん。ネクタイとデニムがおしゃれ!
男のお子さんにもおすすめです。
おめめぱちくりネネちゃん
3,800円(税抜)
メルちゃんの妹、ネネちゃんはねんねをすると目を閉じて、起きると開きます。メルちゃんのお洋服やパーツも全て使えます。
ハローキティ メルちゃん
4,500円(税抜)
キティちゃん風の帽子に、キティちゃんがプリントされたワンピースがかわいいメルちゃんです。
ハローキティ ネネちゃん
4,500円(税抜)
キティちゃんのベビーオールを着たかわいいネネちゃん。キティちゃん柄のおむつとブランケットも付いてます。
おしゃべりいっぱい!
うさぎさんきゅうきゅうしゃ
5,800円(税抜)
うさぎさん型のかわいい救急車は、開くと病院になり、診察室とベッドでメルちゃんを看病できます。心音が聞こえる音のなる聴診器や注射器、おくすりなどアイテムもいっぱい。
岡山県玉野市の「おもちゃ王国」で待望のメルちゃんイベント初開催です。
メルちゃんの世界を楽しみながら遊べるアトラクションがいっぱい。
メルちゃんとおそろいのドレスで撮影できたり、等身大のなかよしハウスで遊んだり! 毎日メルちゃんにも会えます!
あなたのおうちにいるメルちゃんを「メルちゃんアイランド」に連れてきてね。MYメルちゃんを連れてきてくれたお友達には、プレゼントがあるよ♪
「おせわだいすきメルちゃん」を5名様にプレゼント!
「メルちゃんの気持ち」を代弁してあげることで、
他人の気持ちを理解する力を育てましょう!
2歳前後の子は、自分の中のもやもやした感情を言葉にすることが、まだ上手ではありません。大人が一緒にお人形で遊ぶ中で、「メルちゃん、お腹空いたのかな」「悲しいのかな」など、気持ちを代弁してあげると感情の理解につながります。
お子さんがカーっとして手を出してしまう、泣いて主張するという場合は、「イヤだったんだね」「こうしたいんだね」など、いったんお子さんに共感することが大事。その後は同様に「叩かれたらお兄ちゃんも痛いよ」などと言葉にすると、お子さんが理解しやすくなります。
遊んでいるときにお子さんが発した言葉をおうむ返しのように繰り返してあげると、発語が多くなったという研究結果も出ていますよ。