ママたちは子育てに家事に仕事にと大忙しです。時にはのんびり1人でリフレッシュしたいと思うこともあるでしょう。
果たして、ママたちは自分のためだけに使えるひとり時間を持てているのでしょうか。ママノワでは、子どもを持つママたちにアンケート調査を行いました。
1人時間をママは十分にとれているのか?
ワークライフバランスが叫ばれ、働き方はずいぶんと変化してきました。
パパだけでなく、仕事を持つワーママたちを取り巻く環境も変化しています。そんな中、プライベートは充実しているのでしょうか。
ママノワでは、子育て中のママたちにアンケートを実施しました。まずは、ママがひとりになれる時間を持てているのかを質問してみました。
Q1:ひとり時間は十分に取れていますか?
1位 いいえ 56.8%
2位 はい 43.2%
6割近いママたちが、1人時間を十分には得ていないと思っていることがわかりました。
1人時間をママが確保するためにしていること1位はパパの協力を得る
子どもへの愛情はあっても、時には一人でストレス解消やリフレッシュをしたくなるのは自然なこと。
育児をがんばるためにも、ママのひとり時間は必要です。
次に、ひとり時間を確保するためにママたちがしている対策を質問してみました。
Q2:ひとり時間を確保するためにしていることは何ですか?(複数回答)
1位 パパに協力してもらう 42%
2位 子どもを寝かせる 28%
3位 父母・義父母に協力してもらう 20%
4位 有料サービス(託児所やベビーシッター)を利用 4%
5位 友人に協力してもらう 1%
ひとり時間を確保するために、4割のママがパパに協力してもらっていました。
加えて、2割のママたちがママやパパの両親に協力してもらうと回答しています。一人の時間を確保するために、家族にお願いするママが多いようです。
その一方で、託児所やベビーシッターなどの有料サービスを利用するママはごくわずか。また、友人に協力してもらうママもほとんどいませんでした。
子育ては夫婦または家族で行うものという意識が働いているのかもしれません。
ママが1人時間を楽しむためには家事と育児の両サポートが必要
貴重なひとり時間を楽しむためには、具体的にどのようなサポートが必要と考えているのでしょうか。
Q3:ママが1人時間を楽しむために必要なサポートはどちらですか?
1位 育児サポート 50%
1位 家事サポート 50%
ママたちにアンケートを取ったところ、ひとり時間を確保するためには育児サポートが必要というママと、家事サポートが必要だというママがちょうど半々という結果になりました。
「息子のお昼寝が完全になくなり、日中ずっと目が離せない(30代のママ)」
「ママといっしょでないと、子供が泣いたりぐずったりしてしまう(30代のママ)」
という声もあるように、特に乳幼児のママは、家事よりも子どもの面倒を見るので精一杯。育児のサポートを必要としているようです。
その一方で、「ひとり時間を楽しめるかは、子供が寝てくれるかによる。家事が溜まってしまうので、子供が寝てくれたり、一人になった時間に家事をやるため、好きなことにあてる時間を取るのが難しい(30代のママ)」
「こどもが通園、通学している時間もあるが、時間が限られているため家事に追われてしまう(40代のママ)」と、家事をする時間が足りないというママもいます。
子どもの年齢やママの仕事の有無により、ママが1人時間を楽しむために必要なサポートはそれぞれ異なることがうかがい知ることができました。
ママが1人時間を持つことの難しさをママ自身が分析
ひとり時間を確保するために工夫するママたちですが、それでも十分には一人の時間を持てないのが現状です。ひとり時間が取れない理由について、ママたちが考えていることをご紹介します。
パパの理解がない
「赤ちゃんが起きているときは面倒を見て、赤ちゃんが寝ているときは家事をしているため、自由な時間がない。さらに、そのことを理解できないパパが協力してくれないので、自由な時間が取れません(30代のママ)」
残念ながら、育児にどれだけの時間や労力がかかるかを把握できていないパパもいるようです。ママの大変さをパパが想像することができず、育児や家事を手伝ってもらえない家庭もありました。
「育児や家事はママの仕事」という認識をもつパパは、ママにもひとり時間が必要だという考えに至らないようです。
パパに育児スキルが身についていない
「夫は土日しか関わることができないため、育児スキルが身についていない。そのせいで安心してひとり時間を過ごせない(30代のママ)」
パパが多忙のため育児に参加できず、育児スキルが身につかないという状況もあるようです。
パパがひとりで子どもの面倒を見ることができないため、ママは子どもから離れて自分の時間を過ごすことができません。
しかし、パパの育児スキル不足を理由に子どものお世話を任せないままでは、パパが育児スキルを身につける機会がなくなるというバッドスパイラルに陥ってしまうことも考えられます。
実家が離れている
「ワンオペな上に実家が遠い。また、田舎なのでシッターさんがなかなかいないし、いても高額(40代のママ)」
実家が遠方にあり、頼りたくても頼れないという状況のため、ママがひとりになる時間を取れないという声もありました。
子育てに協力してもらいたくても、お願いできる相手がいないという声もありました。
子どもが許してくれない
「完母なので、なかなかまとまった一人時間がない(20代のママ)」
「甘えっ子なので、寝かせてもそばにいないとすぐに起きてしまう(30代のママ)」
たとえ、パパや実家に頼れたとしても、子どもがママから離れられない事情もありました。母乳で子どもを育てているママは、授乳があるために子どもと長時間離れることができず、ひとり時間を過ごすのがむずかしいようです。
また、子どもの保育園や幼稚園、学校などの役員や行事への参加はママが担当している家庭も多く、たとえ子どものお世話には手がかからなくなっても、子ども関連の用事に追われることもあるようです。
罪悪感をもってしまう
「土日はパパも休みたいかと思うと、パパ一人に押しつけるような気がしてなかなか休めない(40代のママ)」
「パパは仕事に行く人が多く、基本はママが子供を育てるという風潮。誰かに子供を預けて遊びに行くと、嫌味を言われそう(30代のママ)」
子育てはママが担当するものだという考えにとらわれているのか、自分の自由時間のために人の手を借りることをためらうママもいました。
ひとり時間を楽しむことができないというママもいました。アンケート「Q2.ひとり時間を確保するためにしていることは何ですか?」の2位に「子どもを寝かせる」がランクインしたのにもうなずけます。
このほか、
「子どもが寝た後は夫婦で過ごす時間を楽しみたいと思ってしまい、一人時間が取れません…(30代のママ)」
「自分のことをしていても途中で子供に話しかけられたりして中断しなければならないことが多いので一人時間を取るのは難しいです。家事が終わった後にしようと思っても、結局眠くなって寝てしまうことも多いです。(30代のママ)」
という声も。ひとり時間が欲しくても家族の時間を優先させてしまったり、疲れて寝落ちしてしまうママも少なくありません。
まとめ
ママがストレス解消や息抜きできる、ひとり時間が欲しくても、十分に確保できていない人がいることがわかりました。
パパが育児に対してより協力的な姿勢をもつこと、そして理解力を高めることで、ママの1人時間はより確保できるようになることでしょう。
また、ママ自身も子育てや家事を人に協力してもらうことに引け目を感じている人がいることが見えてきました。
ママがひとり時間を持つことがむずかしいのは、社会や家族の問題だけでなくママ自身が「家事や育児はママの仕事」といった制約に縛られていることにも原因がありそうです。今後も変化を注視していきたいと思います。
【調査方法】インターネット調査
【調査期間】2024年2月19日~2024年2月26日
【対象者】子育て中の女性/全国
【調査元】ママノワ
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