共働き世帯が増えて、今や育児中のママも働く時代。ママノワが行ったアンケート調査によると、73%のママが育休取得の経験がありました。
そんな中、「育休中の生活は楽しそう」「育休中の1人時間は何をしよう」と、赤ちゃんのお世話をすることや仕事から離れる時間を楽しみにしていたのに、職場復帰してからは「育休中にしかできないことをやっておけばよかった」と後悔しているママも多いようです。
この記事では、育休を経験したママたちの声をご紹介。先輩ママたちの体験談を参考にして、育休中の生活を充実させてくださいね。
育休中に「やっておけばよかった」と後悔していること!
ママノワのアンケート調査によると、育休中にやっておけばよかったと後悔していることがあるママは約78%。
なんと、育休中の生活を振り返ってみると、子育てのほかにもやっておけばよかったと思うことがあるようなのです。具体的に、どんなことをやっておけばよかったと思っているかを聞いてみました。
「Q.育休中に一番やっておけばよかったと後悔していることは?」
1位 | 資格取得 | 16% |
1位 | 断捨離 | 16% |
3位 | 自分の趣味や遊び | 14% |
資格取得【第1位】
ママたちが育休中にやっておけばよかったと後悔していることの1位は「資格取得」でした。
「仕事復帰後は自分の時間がない。育休中で余裕のあるときに勉強しておけばよかった」と、復職後に資格取得のために勉強しようと思っても時間が取れないと嘆く声も。
「現在の仕事分野が苦手だと感じているので、多少無理をしてでも子供の寝ている時間などに資格の勉強をしたらよかったかなと思います」と、職場復帰後の仕事のことを考えて準備をしておく時間が必要だったと痛感しているママもいました。
断捨離【第1位】
「資格取得」と同率1位で、育休中にやっておけばよかったとママたちが後悔していることは「断捨離」です。
「育休中に不用品の処分をしておけばよかった。仕事に復帰したら時間がなくなってしまった」
「子供が増えるたびに物が増えてしまう。時間がある育休中に断捨離をはじめとする、物の管理や整理整頓をしておくべきだった」
というママたちの後悔の声が。仕事に復帰してからは、日々の生活や仕事をこなすのに精一杯のようです。復職後の生活をスムーズにするためにも、育休の間に身の回りの物をスッキリと片付けておいたほうがよさそうです。
自分の趣味や遊び【第3位】
育休中にしておけばよかったと後悔していることの3位は「自分の趣味や遊び」でした。
「仕事復帰後は自分の時間が取れなくなったので、育休中にやりたいことをやっておけばよかった」
「育児に慣れて余裕ができたころに遊びに出かけておけばよかった」
と、育休中は子育てだけでなく、遊んでおくべきだったと後悔していました。とはいえ、
「育児休暇とは言うけれど、休暇といえるほど休める時間はなく疲労困憊の1年だった」と、趣味や遊びに費やす時間や体力はなかったと振り返るママもいました。
家族とのお出かけ【第4位】
ママたちが育休中にしておけばよかったと後悔していることの4位は「家族とのお出かけ」でした。
「復職すると家族で出かけられるのは土日しかなく、ゆっくりおでかけする時間が取りにくくなってしまった」
「仕事復帰後は夫と休みのタイミングが合わないため、育休中に家族で出かけておけばよかった」
といった声が上がりました。パパのお休みに合わせて都合がつけやすい育休中なら、家族そろってのお出かけが楽しめたのにと残念な思いをしたママも多いようです。
旅行【第5位】
育休中にやっておけばよかったと後悔していることの5位は「旅行」でした。4位の「家族とのお出かけ」同様に、復職後は旅に出る時間を取るのがむずかしいようです。
また、「保育園に預けるようになると、子供が体調を崩すことが増える。旅行の計画を立てても急な発熱でキャンセルすることになるから」
と、体調管理がしやすい育休中に旅行しておくべきだったという声にはうなずけます。
その他
育休が取れるのはいいけれど、育休中の収入減について気になるママもいるようで、「育児休業給付金の期間を延ばしてほしい」「育休中も給与を補償してほしい」という声も。
そのためか、育休中にやっておけばよかったと後悔していることに「家計の見直し」や「副業やポイント活動(ポイ活)」も挙がりました。
「時間のあるうちにお金をためておいたほうがよかった」
「懸賞にハマっているので、育休中からやっておけばよかった」
と、家計の足しになることをやっておけばよかったと後悔しているママも。
「育休中は収入が減るので、ポイント活動をゆる〜くおこなって、お小遣い程度の額を稼ぐことができました」と、時間があるときにポイ活でお小遣い稼ぎをしていたママもいました。
育休中に「やっておいてよかった」こととは?
赤ちゃんのお世話に追われる育休中ですが、そんな中でもやっておいて正解だったと思うことについて、先輩ママたちに教えてもらいました。
「Q.育休中に一番やっておいてよかったことは?」
1位 | 家族とのお出かけ | 48% |
2位 | 旅行 | 13% |
3位 | 家計の見直し | 8% |
家族とのお出かけ
先輩ママたちが育休中にやっておいてよかったことの1位は「家族とのお出かけ」でした。
「夫も休みを取って、ひんぱんに外出したりランチを楽しみました」といったように、家族との特別な時間を楽しんだ声を聞くことができました。家族とお出かけすることで、「幸せを感じることができた」と、充実した育休を送ることができたようです。
旅行
育休中にやっておいてよかったことの2位は「旅行」でした。
「平日や休日などを気にせず好きな所に好きな期間行けるのがよかった」「子供が学校に通い始めると、家族の休みを合わせるのが大変。育休中は都合をつけやすいので旅行ができてよかった」と、カレンダーを気にすることなく旅行を楽しめたと教えてくれました。育休中は有給を消費せずに旅行ができるチャンスのようです。
家計の見直し
育休中にやっておいてよかったことの3位は「家計の見直し」です。
「教育資金や保険の見直しで家族構成に合った資金計画に作り直すことができた」と、子どもが生まれたことで家計に変化があることを考えて行動に移したことが功を奏したよう。
また、「復職後は保育園の費用や食費など生活費がかなり増えたので、ある程度シュミレーションしていて良かったです」という体験談もあるように、生活の変化に伴う家計への影響も考えておきたいところです。
その他
ランキング外ではありますが「ママ友と子連れでたくさん遊ぶ」という声もありました。
「周りのママたちもヒマなので、たくさん遊べました。人生でいちばんのんびりと遊べた気がします」と、普段は仕事をしているママ同士でも、育休中なら都合を合わせやすいようです。
ママ友はともに育児をがんばる仲間。いっしょに遊んだり、悩みを相談できる相手がいると心強いことでしょう。
育休中にしかできないことがある!
職場復帰後は忙しいワーママたちだからこそ、育休中の時間を有効に使いたいもの。
「育休中にしかできないことはなんだと思いますか?」と、先輩ママたちに育休中だからこそ取り組めたことを教えてもらいました。
子どもとじっくり向き合う
育休中は、子どもとの時間を大切にしておいてよかったという声が多く寄せられました。
「産まれた子だけでなく、上の子供の相手もしっかりとできたのがよかった」
「子供とたくさん遊んだり、歌ったり、いっぱい愛情が注げる。育休中は大変だったけれど、今となってはキラキラした思い出です」
と、育休中は子どもに向き合えてよかったというママたち。職場復帰後は忙しくて子どもと過ごす時間が減ることがわかっているからこそ、育休中は育児に専念したいという思いがあるようです。
ライフプランをじっくり考える
育休中こそ、生活を整えるべきタイミングのようです。家族が増えたことでかさむ出費のことを考えて「家計の見直し」を行ったり、「仕事時間に縛られず、体を整えるチャンス」と、自分自身のメンテナンスをしたママも。
職場復帰後のキャリアアップを意識して「資格取得のための勉強をした」と、ライフプランについて考えた後に実行に移したママもいました。
家族との時間
育休中は子どもと向き合うだけでなく、家族の絆を深める時間でもありました。
「子供とのんびり過ごすだけでなく、家族と向き合って過ごす時間は貴重。幸せを実感できる」と、家族との穏やかな日々をかみしめたママも。
「余裕を持って家族との時間を楽しむ」ことができるのは、頭から仕事のことを切り離すことができる育休中だからこそですね。
その他
ランキング外ではこんな声も寄せられました。
「子供の写真を撮る!仕事復帰したら日中の写真はなかなか撮れなくなるから」
「時間のあるうちにせっせとお金を貯めておく」
「断捨離や家計の見直し、遠出の旅行などは復職してからもできますが、育休中のほうが気持ちに余裕があるし、取れる時間も多い」
など、なるほどと思えるコメントが。育休中にやるべきことの参考にしてみてくださいね。
育休明けまでにやっておくこと
ここからは、ママが安心して仕事に復帰できるよう、育休中にやっておいたほうがいいことをご紹介します。
子どもの預け先の確保・入所準備
育休明けに子どもを預ける保育園や子ども園などの情報収集や見学、入園申し込みなどの保活はマスト! 子どもの生まれた月や自治体によってスケジュールが異なるので、自治体に確認しておきましょう。
預け先が確保できたら、持ち物の準備を。
園や子どもの年齢によって必要な物は異なるので、入園説明会でしっかりと確認しましょう。持ち物ひとつひとつに名前を記入しなければならないケースもあるので、余裕を持って準備を始めたほうがよさそうです。
パパと家事育児の分担決め
育休中にパパとしっかり話し合って、復職後の家事や育児を具体的に分担しましょう。育休中にはたとえママひとりで家事や育児をこなせていたとしても、仕事復帰をしたら同じようにはいきません。この話し合いを怠ると、仕事を抱えながらワンオペ育児をすることになりかねません。
例えば、
「保育園に送るのはパパでお迎えはママ」
「料理をする人と片付けをする人とを分担する」
「お風呂掃除はパパ、リビングの掃除はママ」といったように、具体的に決めておくといいでしょう。
家事育児のサポートや制度の確認
保育園や子ども園など、普段の子どもの預け先だけでなく、一時的な利用ができるサービスを確認しておくと復職後も安心です。
子どもの体調が悪いときにも預かってもらえる病児保育やベビーシッターなどのサービスにも、育休中に利用登録をしておくといいでしょう。
区市町村や区市町村から委託を受けて運営しているファミリー・サポート・センターでも、子どもの送迎や預かりなどのサービスを行っています。
例えば、東京都新宿区なら午前7時から午後7時までは1時間あたり800円という安価で利用できるのもメリットです(利用料金は区市町村ごとに異なります)。
育児のサポートのほか、家事代行サービスをじょうずに利用すると、復職後でも心にゆとりがうまれそう。
仕事復帰後のシミュレーションと情報収集
保育園への送迎はパパのママのどちらが担当するか、子どもの体調不良時にはどちらが迎えに行くかなど、職場復帰後のシミュレーションをして、夫婦の間で取り決めておくといいでしょう。
また、育休期間は1~3年と長いため、職場復帰するころには職場の状況も変化しているはず。スムーズに職場復帰できるよう、「職場の情報が常に入るようにしていた」というママもいました。定期的に職場の仲間と連絡を取り合うのもよさそうです。
育休中やっておけばよかったことまとめ
育休中の生活と比較すると、復職後は自分の時間を確保できなくなったと嘆いているママは多いようです。
育休中のうちに資格取得や断捨離、趣味や遊び、家族とのだんらんなど、育児以外の時間も持てばよかったとママたちは後悔していました。
実際、育休中にじっくりと子どもと向き合い、家族との旅行やお出かけを楽しんだり、キャリアプランを立てたママたちは、充実した生活を送れたと満足。
育休中は赤ちゃんのお世話で忙しいとはいえ、育休中にやっておいたほうがいいことや、育休中にしかできないことがたくさんあるようです。
ママノワではママの生活を充実させるのに役立つ情報をお届けしているので、ぜひ参考にして育児中の生活を楽しんでくださいね。ママノワは、子育てをがんばるママたちを応援しています!
【調査方法】インターネット調査
【調査期間】2024年1月8日~2024年1月12日
【対象者】子育て中の女性/全国
【調査元】ママノワ