産院選びを先輩ママにアンケート調査!選んだポイントや失敗例もご紹介

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      妊娠がわかったら、次は産院選び! でも、どんな病院に行ったらいいのかわからないというプレママもいることでしょう。ママノワでは、先輩ママたちにアンケート調査を行い、産院の選び方について教えてもらいました。

      この記事では、先輩ママたちの体験談をもとに、産院を選ぶポイントをご紹介します。満足のいくお産ができる産院選びの参考にしてくださいね。

      産院選び|産院の種類

      産院 選び
      市販の妊娠検査薬で陽性が出た、または、もしかして妊娠?と思ったら病院を受診しましょう。
      でも、病院といっても、赤ちゃんを産むことができる施設はさまざまです。ここでは、どんな種類の産院があるのかをご紹介します。

      総合病院

      総合病院とは、産科以外にも複数の診療科を持った大規模な医療機関のことです。
      1997年の医療法改正までは、内科や外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科などの診療科を持ち、100人以上の患者さんを収容できる施設(病床数)を持つなどの要件を満たす病院のことを指していましたが、現在は総合病院に分類するための規定は廃止。

      しかし、現在でも複数の診療科を持つ病院が名称に総合病院を使用しているようです。産婦人科以外の診療科があるので、ほかの病気にかかったときに診察を受けたり、緊急時の処置を受けることもできます

      大学病院

      大学病院とは、大学医学部に付属する医療機関です。総合病院と同様に、産婦人科のほかに複数の診療科や入院施設を保有しています。

      総合病院と異なるのは、大学病院は患者さんのために医療を提供するだけでなく、教育や研究機関としての役割をも担っている点です。総合病院同様に産婦人科以外の診療科があるので、産科以外の受診ができるというメリットがあります。

      産科・産婦人科がある個人病院

      産科・産婦人科がある個人病院とは、医師が個人で開業し、20床以上の病床数を持つ医療機関のことです。病床数が19床以下の場合は、医院やクリニック、診療所に分類されます。

      個人で経営している医療機関であることから診療科目が少なく、産科・産婦人科専門であるケースも多いようです。
      医師の人数が少ないことから、初診から産後まで同じ医師に担当してもらえるケースも。看護師や助産師との距離が近く、相談しやすい雰囲気があります。

      助産院(助産所)

      助産院とは、助産師が分娩の手助けをしたり、妊婦や新生児に対する保健指導を行う施設です。出産だけでなく、病院同様に妊婦健診を受けることが可能。
      さらに、立ち合い出産や家族同伴で入院可能な助産院もあり、家庭的な雰囲気の中で分娩することができます。

      病院とは違って助産院には医師が常駐していないため、会陰切開や陣痛促進剤の使用、帝王切開などの医療行為を行うことはできません。医療行為が必要になった場合は、医療機関に搬送されることもあります。

      産院選び|ママたちが選んだ産院

      産院 選び
      出産場所についてはさまざまな選択肢がありますが、先輩ママたちが出産場所として選んだのは産科・産婦人科のある個人病院がいちばん多いという結果に。
      ママたちが出産した場所についての口コミをご紹介します。

      総合病院

      総合病院での出産を選んだママは、産科以外の診察ができることをメリットと考えていました。

      総合病院なので何かあった時安心(子ども0歳、30代のママ)」

      実際に、子どもも同じ病院で対応してもらえて助かったという経験談も。

      「一人目の出産は総合病院でした。ご飯が美味しいとの噂で選びましたが、点滴を入れる時に何度も失敗されて、最終的に指すところがなく手の甲に刺したからめちゃくちゃ痛かった。

      でも子供がGCUに入院することになったので総合病院にしてよかったです。(子ども0歳、5歳、8歳以上・30代ママ)」

      しかし、総合病院には診療科や医師が多いという安心感はあるものの、そのために患者さんの数も多いことを忘れてはいけません。

      総合病院では、妊婦健診や入院生活での快適さに欠けるというケースもあるようです。

      待ち時間が長くて大変だった(子ども0歳、30代のママ)」

      シャワーが順番制だったりと大変だった記憶しかない(子ども5歳、8歳以上・30代ママ)」

      大学病院

      設備が整った病院で高度な医療が受けられることを期待して、大学病院を選んだママもいます。

      硬膜外麻酔を希望し、対応していただいた(子ども0歳と4歳・30代のママ)」

      複数ある無痛分娩の種類の中でも、ママが希望する硬膜外鎮痛による無痛分娩で出産できたという声もありました。

      産科・産婦人科がある個人病院

      産科や産婦人科がある個人病院で出産した先輩ママたちからは、病院スタッフの対応のほか、設備やサービスのよさが選んだ理由にあがりました。

      「助産師さんがとても優れているし安心と信頼があるときいて有名だったので決め手になりました。

      費用は少しかかるけど頑張った自分においしいごはんとエステがついていて最高でした(子ども5歳と6歳・30代のママ)」

      「大部屋か個室で迷っていたので1日大部屋にしてみたけど、翌日から個室にしました。その分高くはなるけど個室にして良かったです。
      他の産院と比べて少し高い産婦人科でしたが、個室も大部屋もキレイで個室はホテルのような感じでした。ごはんも美味しかったし、おやつや夜食もあってよかったです。看護師さんや助産師さんがみんな優しい方で、短い間でしたが過ごしやすかったです。(子ども0歳・30代のママ)」

      個室で母子同室だったため、周りを気にすることなく過ごすことができた。出産後のお祝い膳もあり、とてもおいしかった。(子ども1歳と3歳・30代のママ)」

      アロマセラピーをしてくれた!(子ども1歳・30代のママ)」

      「出産した産院の病室は、全室個室でシャワー付き。ごはんがおいしい日中は母子同室だが夜は預かってくれる。

      アメニティも充実していて持ち物も少なくてよい。助産師さん、看護師さんが優しい。(子ども2歳と4歳・30代の妊娠中のママ)」

      助産院

      助産院でお産をしたママたちからは、産後の生活が快適だったという声が多く寄せられました。

      個室でお部屋にシャワーもトイレも付いていて、クリーニングもしてくれるので産院自体はとても良かったのです。ただ、料金は高かったです(子ども3歳・30代のママ)」

      「個室で朝昼晩のご飯が美味しいだけでなく、おやつの時間もあり本格的なケーキなどが出て入院中も楽しめた。また預かってもらいたいときに子供を見てもらえた(子ども2歳・30代のママ)」

      産院選び|ママたちの重視ポイント

      産院 選び
      ママたちが産院を選ぶときに重視する点は何なのでしょうか。先輩ママたちにアンケートを取ったところ、重要視することの1位は「アクセスがよい」という結果に。
      ママたちが出産した病院についてのアンケート回答には、産院のスタッフや設備、サービスについての感想が多かったため、この結果は少し意外かもしれません。

      さて、ママたちが産院を選んだポイントの理由を見てみましょう。

      アクセスが良い

      ママたちが産院を選んだポイントの第1位は「アクセスが良い」でした。妊婦健診のために定期的に通うだけでなく、いつ始まるかわからないお産に備えるためにも、アクセスのいい産院を選ぶのもうなずけます。

      「市内に2箇所、産院があります。どちらも先生や助産師さんが優しい、食事がおいしいなど良い口コミばかり。そのため、家から車で3分の近い産院にしました。
      私は、3人子どもがおり、どの子も陣痛から2時間以内で生まれたので、夫や両親にすぐに連れて行ってもらえる近い産院を選んで良かったです。(子ども0歳と2歳と4歳・30代のママ)」

      「食事がとても美味しかった。アクセス良いため、産後に子連れで通うのに便利だった。(子ども0歳・30代のママ)」

      「一番上の子の時に嫌な思いをしたが、その人がいなくなっていたことと、徒歩圏のため、(出産は)みんなそこにした。(子ども6歳と8歳以上・40代のママ)」

      産院の設備

      ママたちが産院を選んだポイントの第2位は「産院の設備」でした。

      「最初で最後の出産になりそうだったので総合病院からホテルのような産院に転院しました。結果無事に出産もでき、いい思い出になったのでよかったです。(子ども6歳・40代ママ)」

      「自室にシャワーのある特別室を利用した。価格は高かったが、時間や他の人を気にせず、シャワーを利用できて良かった。(子ども2歳と5歳・30代のママ)」

      ママたちが考える病院の設備は、どのような医療機器が導入されているかではなく、入院中に利用する病室や水回りのこと。産後の体をいやすためにも、快適な入院生活を送りたいと考えていることがうかがえます。

      身近な人にオススメされた

      ママたちが産院を選んだポイントの第3位は「身近な人にオススメされた」でした。自分の友人・知人の経験からのおすすめなら、その情報の信ぴょう性が高いと判断できるのでしょう。産院選びの大きな判断材料になることもうなずけます。

      口コミがよかった

      ママたちが産院を選んだポイントの第4位は「口コミがよかった」でした。インターネットを使ってさまざまな口コミを得るのは当たり前の時代。

      もちろん、産院の口コミを収集することも今どきのママにとってはお手の物です。しかし、口コミを参考にして産院選びが成功したママもいれば、評判通りとはいかずに残念な思いをしたママもいたようです。

      「ホテルみたいな産院で、くつろげた(子ども5歳と7歳・40代のママ)」

      「値段もほぼ手出し無しで入院できて、ご飯も美味しかったし、なにより個室しかない産院で個室料金も取られなかったのが良かった。(子ども1歳・30代の妊娠中のママ)」

      「通いやすい場所にあったこと。食事がおいしくなくて残念だった。(子ども6歳と8歳以上・40代の妊娠中のママ)」

      医師との相性

      ママたちが産院を選んだポイントの第5位は「医師との相性」でした。妊娠や出産には不安がつきものであることから、信頼できる医師のもとで出産したいと考えるママもいました。

      「個人経営の病院だったので先生が1人しかおらず、毎日同じ先生が診てくれたのが安心でした。赤ちゃんもそんなにいなくて、わからないことがあってもすぐ対応してもらえて、看護師さんもたくさんアドバイスしてくれた。

      また、時間の融通がきいていたようで、食事の時間に起きれなくてもそのまま置いておいてくれた。母と一緒にディナーが食べられて、他に人もいなくてよかったです、満足。(子ども8歳以上・30代のママ)」

      入院費を含めた費用

      ママたちが産院を選んだポイントの第6位は、「入院費を含めた費用」でした。出産準備を含め、出産にかかわる費用は高額になることから、入院費を含めた費用を重視して産院を決めたママも少なくありません。

      「1人目と2人目は産院で出産しました。個室であり、祝膳が豪華なだけでなく、ケーキバイキングまである産院も検討しましたが、3人目は費用を抑えようと思って総合病院の4人部屋にしました。

      しかし、そこまで産院と費用が変わらなかったうえに、祝膳は硬い肉。しかも、4人部屋だったので配慮のない方もいたりして、とにかく辛抱の入院生活でした(子ども1歳と5歳と8歳以上・30代のママ)」

      分娩方法

      ママたちが産院を選んだポイントの第7位は、「分娩方法」でした。大切な赤ちゃんを産むのですから、ママが希望する分娩方法やバースプランが叶う産院を選びたくなるのも自然なことでしょう。

      「無痛分娩があった! 個室があり良かった!(子ども0歳・30代のママ)」

      出産後、母子同室

      ママたちが産院を選んだポイントの第8位は、「出産後、母子同室」でした。出産後の入院生活を重視して産院を選ぶママもいるようです。

      個室で母子同室だったため、周りを気にすることなく過ごすことができた。出産後のお祝い膳もあり、とてもおいしかった。(子ども1歳と3歳・30代のママ)」

      日中は母子同室だが、夜は預かってくれる産院を選んだ

      全室個室でシャワー付きで快適だったし、アメニティも充実していて持ち物も少なくて済んだ。助産師さん、看護師さんが優しくて、ごはんがおいしいのもよかった。(子ども2歳・30代の妊娠中のママ)」

      病室でゆったりと過ごして産後のダメージをいやすことができれば、退院後に始まる赤ちゃんとの生活に備えることができそうです。

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      産院選び|リスクへの備え

      産院 選び

      愛しいわが子を迎えるのですから、ママの希望通りの病院で、理想通りの分娩をしたいと思うのは自然なことでしょう。

      また、さまざまなサービスを提供する産院もあるので、ママの希望を叶えるのも決して無理な話ではないと言えそうです。

      しかし、出産に伴うリスクに備えることが第一であることを忘れてはいけません

      持病がある人や多胎妊娠をしている場合など、妊娠や出産にリスクを抱えているママは、高度医療が可能な医療機関を選ぶことをおすすめします。

      持病があるので総合病院にて出産しました。何かあった時のフォロー体制含め、安心してお産に臨めました。(子ども1歳・40代の妊娠中のママ)」

      「2人目の時は双子だったので、双子の分娩を多くしている病院で出産した。安心して出産に挑めたし、そこの医師達がすごく良くしてくれて感謝している(子ども2歳と6歳・30代のママ)」

      リスクのある妊娠・出産を経験したママたちも、安心して分娩できることを第一に考えた産院選びをしていました。

      リスクに備える産院選びをする場合は、母体・胎児集中管理室(M-FICU)新生児集中治療管理室(NICU)を備える周産期母子医療センター総合病院、大学病院などが選択肢となるでしょう。

      産院選び|里帰り出産

      産院 選び

      次に、ママたちは里帰り出産をしたかどうかについて聞いてみました。

      里帰り出産をしていないママが約6割であり、里帰り出産をするママのほうが少ないことがわかりました。また、里帰り出産経験のあるママたちのほとんどが、パパの実家ではなく、自分の実家で出産したようです。

      里帰り出産のメリット

      ママノワのアンケート調査によると、里帰り出産の経験があるママは約4割。里帰り出産をしなかったママのほうが多かったものの、里帰り出産にはさまざまなメリットがあります。

      育児についてわからないことがあればすぐに質問したり相談できるので、子育て経験のある親がそばにいてくれるという安心感は絶大です。また、家事のサポートもあるため、ママは赤ちゃんのお世話に集中することができます。

      これらのメリットのほか、ママたちからは里帰り出産をしたことによるうれしい体験談も寄せられました。

      「自分が産まれた病院で産んだので、安心できた(子ども7歳・40代のママ)」

      自分が産まれた産院で出産したいという理由だけで選んだけれど、サービスが充実していてとてもよかった。出産当日はお祝い御膳、退院前夜はフルコースのディナーが食べられた。

      また、美容師さんによるヘアカットやシャンプーのサービス、プロによるマッサージも。とても快適だった。(子ども8歳以上・40代のママ)」

      「地元の田舎の総合病院で出産したので、古い友人が遊びにきてくれてとても楽しかった。出産前も同時期出産の高校生の友人と検診後にランチに行ったりして、穏やかで楽しい時間が過ごせた。今でもいい思い出です。(子ども6歳と7歳と8歳以上・40代のママ)」

      産院選び|失敗談

      産院選びに成功して素敵な産前産後の思い出ができたママもいれば、残念ながら産院選びに失敗して苦い経験をしたママもいます。

      「エステがついている産院を選んだのにコロナ禍でなしになった。それなのに料金はそのままとられた!(子ども3歳と6歳・30代のママ)」

      「先生が新人なのか、帝王切開オペ中にベテラン医師からいろいろ教えながらオペしていた。部分麻酔だから会話が全部わかるのでなんだかいやだった(子ども0歳と6歳・40代のママ)」

      母乳育児に熱心な所で、なかなか母乳が出なかった私にとっては悩みでしかなかったです(子ども4歳・40代のママ)」

      施設やスタッフ、方針については、産院のサイトからも知ることができそう。納得のいく産院選びをするためにも、しっかりと情報収集することが大切です。

      産院選び|まとめ

      産院選びは、産婦人科医との相性病院の設備入院中のサービスなど、産院に求めるものは人それぞれ。しかし、健診のために何度も通うことや、分娩が始まったらすぐに向かえるようにと考えると、産院への通いやすさも頭に入れておく必要があります。

      さらに、持病などを抱えたハイリスク妊婦の場合は安心して分娩できるよう、高度医療が可能な医療機関を選ぶべきです。自分にあった産院選びをするためにも、情報収集は大切です。

      厚生労働省が提供するサイト「出産なび」では、出産施設の検索が可能。施設の情報だけでなく、助産ケアや付帯サービス、費用についても知ることができるので、産院選びの役に立ちそうです。

      加えて、産院のサイトや口コミ、身近な人の体験談などを参考にするといいでしょう。

      先輩ママの声が集まる「ママノワ」も見てみて。赤ちゃんグッズや育児、ママの生活に役立つ情報やうれしいプレゼントなど、いろんな情報を得ることができますよ。

      参考:厚生労働省「出産なび」

      【調査名】産院の選び方に関するアンケ―ト調査
      【調査方法】インターネット調査
      【調査期間】2024年5月10日~2024年5月15日
      【対象者】子育て中の女性/全国
      【調査元】ママノワ
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