【子育てマンガ】Instagramで人気の子育てマンガ第27回『ユキタくんとユキミさん』

運動会が苦手だったママ、見守るだけでいいはずの息子の運動会で…

先日息子の運動会があった。
息子とって初めての運動会。私にとっても母になって、初めての運動会だ。

ちなみに私がまだ運動会の現役だった学生の頃。私は運動会がとてつもなく苦手だった。
徒競走で走れば回りからざわめきが起こるほど遅いし、玉入れ綱引き組体操、基本何をやらせてもどんくささが際立つ。

競技が始まるたびに「パーッン！！」と鉄砲の音が鳴るのも心臓に悪い。１日中気力体力ともに頑張りすぎて、運動会が終わる頃にはヘトヘトだ。

私は運動会がとても苦手だった。

しかし我が子の運動会は違う。
終始息子の成長をただ見守るだけでいいのだ。

「もう運動会でがんばらなくていい」という心身の余裕が生みだすこの安心感はたまらない。保護者側で楽しむと運動会というのはなんて最高の気分だろう。

しかし、私は保護者には「ＰＴＡ」という立場があるのをすっかり忘れていた。

そうだ。運動会にはＰＴＡ参加の競技があるのだ。
息子の幼稚園のＰＴＡ競技は綱引きだった。

綱引きは学年ごとにチームが分かれて、１チームは約20人。

メンバーはほとんど園児のお父さんで構成されるのだが、なぜか５人ほど女性陣即ち園児のお母さんも選ばれる。きっと多少なりとも場を華やかにするためだろう。

そして、華やかとは無縁な見た目ドクダミのような私が、綱引きチームの華に選ばれてしまった。
学年に約80人以上いる母方の保護者のうちの５人。なかなかの倍率での当選である。

「母が綱引き頑張っているとことが見たい！」

「きったん応援してるね！」

当日の朝まで何度も何度も言ってくれたのに。肝心の本番である私の頑張りはまったくもって見向きもされなかった。シンプルにひどい。

子どもとは残酷な天使のテーゼを地でいくものだと改めて感じた。

息子のリクエストがきっかけで参加したＰＴＡ綱引き。
チームに選ばれたときは不安だらけだったが、実はこれが以外にもとても楽しかった。

綱引きをうん10年ぶりにしたということもあるが。誰かとこんなに団結して大声で盛り上がったのは久しぶりだった。

終わった後はなんとも言えない解放感と充実感でいっぱいになった。

その気持ちは、同じように子どものリクエストがきっかけで参加したママたちも一緒だったみたいで。
「また来年年中チームもこのメンバーでやろう！」と大いに盛り上がった。

ＰＴＡ綱引き。私の運動会に対する苦手意識が上書きされたいい思い出になった。

しかし運動会が終わった日の夕方。年甲斐もなく張り切りすぎた代償「筋肉痛」がやってきた。
ちょうど綱引きのときに力を入れた左肩と、踏ん張った右腰である。

「当日に出るなんて私もまだまだ若いじゃないか」と、にやりとしたが。
普段の生活では絶対に起こり得ない部分の筋肉痛だったので、その後数日痛みに悩まされた。

やっぱり運動会は少し苦手だ。

ユキミ

毎日成長ノンストップな息子に産後から振り回されっぱなしの新米母さん。
夫と息子の3人暮らし。実家は関東、現在は関西に在住。絶賛ワンオペ育児中！
普段はインスタグラムにて息子の成長や日常などを絵日記にしております。
息子との毎日をはじめ、わが家の日常生活を垣間見ることができるインスタグラムはこちら　@yukita_1110
ブログ「これが現実！密着育児24時」も大好評です。

[/voice]